それは、
「理解」と「信頼」、かな、と。。
今日は私の、過去の失敗談より。
若い頃、私バンドでギターをやっておりました。
もう20年も前の話ですが (笑)
ある時、ベース君が、彼の知人だという
ボーカルの女の子を、スタジオに連れて来ました。
「プロになりたい」と言っていた彼女。
なかなか可愛らしい方でしたが、
「プロ志望」という視点で見ると…。
残念ながら、歌唱力だったり、パフォーマンスとか、
いろんなとこの魅力がちょっと足りない。
そして、私も当時はプロ志望でした。
なので、上手い人からの指摘はすべて、
「成長のためのありがたいお言葉」として
受け取っていました。
なので、彼女も当然、私の「ダメ出し」は
ありがたく「アドバイス」として
受け取ってくれる、と信じ、
「音程甘いよね、もっとピッチちゃんとしないと」
「表現力、もっとつけた方がいいよ」
「ステージのパフォーマンスも要勉強だね」
「歌詞もぬるいんだよな、もっとインパクトある言葉、
のせられない?」
と、ど直球で投げかけた結果…
見事に嫌われました.. (笑)
当時、バンドのリーダーだったんですが、
その後、まともに話もしてくれないし、
何言っても聞いてくれない、と。。
最終的に、バンド解散まで至りました.. (笑)
その後、時が経ち、
私もNLPや心理学、コーチングなど
いろいろ勉強してきた中で、
「どうして彼女が
私の話を聞いてくれなかったのか」、
分かるようになりました。
1つは、
「人は、自分と違う」、ということを
「理解」すること。
同じ言葉を聞いても、
人により、「受け取り方」は千差万別。
私の「アドバイス」(のつもりの言葉)は、
自尊心の高かった彼女には、
「ダメ出し」としか感じられなかったのでしょう。
そしてもう1つは、私が
「彼女を認めていなかった」こと。
つまり、彼女も私を
「信頼していなかった」、ということ。
「バンドの仲間だから、そこはOK」と、
勘違いしていましたが、
違うんですよね。
まず、ちゃんと相手のことを受け止め、
そして、認めてあげる。
そこで初めて、
こちらの話も聞いてもらえる。
そういう「見えない信頼関係」。
それができてこそ、初めて
「話を受け入れる」、ことが
できるようになる、のでしょうね。。
そして今なら、
「どういう伝え方」をしていたなら、彼女が
「気持ちよく、話しを受け入れてくれたか」、
手に取るように分かります。
人には「感情」がありますよね。
だからこそ、その
「感情も味方につける話し方、伝え方」が
とても重要なんですよね。。
当時の私に、ダメ出ししてあげたい気分です (笑)